KICS DOCUMENT.ディレクター武石佳南子さんと行くRE:NEWOOL®工場見学 Part3
いよいよ回収衣料から再生されたワタが糸になります。
反毛ワタを紡績する紡績工場へ移動。
反毛で出来たワタは紡績工場で糸になります。
RE:NEWOOLの糸の色は回収された服や残糸が元々持っている色を使います。
改めて染め直しすることは少なく、染工程が省かれるため、バージンウールで服を作るよりも水やエネルギーの使用が減ります。
色糸の配合表を見ながら糸の打合せ。
反毛機で出来たワタの繊維長をチェック
紡績工場には、色ワタのサンプルがたくさん用意されています。
欲しい色は、複数の色を混ぜ合わせて作ります。
狙った色を作り出す感性と技術は正に尾州で受け継がれてきた伝統の職人技です。
現場を知りすぎると無理なお願いができないなーと思う。
でもかっこいいものを作りたいから、いろいろとお願いをしたい。そのバランスを取りたいです。
by武石さん
紡績工場の中に入ります。
反毛されたわたは繊維が短い為、少量の化学繊維をブレンドして、強度があり風合いの良い糸にします。ブレンドする化学繊維もリサイクル原料を使います。
色配合されたワタは、カード機でムラが無くなるまでミックスされて、うどんぐらいのひも状にまとめられた後、ミュール精紡機で糸になります。
糸ができる工程
いつまでも見ていられる♪
by武石さん
カード機のローラーについている針。こんなにびっしり!
ミュール精紡機 左側の機械がグアーッとスライドして紡績される様子は圧巻!
紡績されたリサイクルウール。
一見サツマイモのように見えるのでイモ管(クダ)と呼ばれています。
毛七は昔からあるけど、それがフォーカスされてきた。
今は技術や材料の質が上がって、色柄風合いが良くなってきた。環境にも良いし、作る技術も上がって良い時だと思う。
by武石さん
出来上がった糸は機屋に送られて、織物になります。
Part4へ続く